人気芸能人が当て逃げ事故を引き起こしたことで、自分自身が自動車事故に巻き込まれた事を思い出しました。
交通事故って本当に心も体もボロボロになりますよね。
過失割合について、お悩みの方も多いのではないでしょうか。
私、保険会社から提示された50:50の過失割合があまりにも納得できず、戦って戦って、0:10にした経験があります。
あまりに伝えたいことが多いので、何度かにわけてお話しましょう。
今回は事故当日のお話です。
あの時、ああしていればよかった!と後悔したこともありますので、共有したいと思います。
センターラインの無い道路で起きた事故

母を迎えに病院へ向かう途中で事故に巻き込まれたのは、春先の暖かい午後のことでした。
週に2回ほど病院に通っていたので、走り慣れた道です。
山に囲まれたセンターラインの無い道路を走っていると、対向車(軽自動車)が遠くに見えました。
やけに真ん中を走っている対向車
対向車がやけに真ん中を走っているな・・・と嫌な予感がしたのを覚えています。
こちらを確認したら左によってくれるかな、と期待しつつ前進していたのですが、ずっとど真ん中を走る対向車。
ちょっと危ないかも!と思って減速し、私はできるだけ左に寄せて徐行していたのですが、対向車は減速の様子もなく左に寄せることもなく、ど真ん中を走ってこっちに向かってきました。
このままではぶつかる!
そう思った私はできる限り左に寄せて停車しました。
停車して身構えた
確実に衝突する、と危険を感じた私は、車の左側に電柱やガードレールが当たって車に傷が付くことや、場合によっては下の田んぼに落ちてしまうことも覚悟で、思い切り左に寄せて急停車。
車も身体も大きく左にガックンと揺れ、左足が車内のどこかにぶつかりました。
その直後、まったく減速した様子の無い対向車がシャーッと通り過ぎ、ミラー同士がぶつかることに・・・。
車を停止してから対向車がぶつかってくるまで、数十秒の事だったと思います。
でも私にとっては長く感じられ、体を固くして衝突しませんように、と祈っていたのですが、やはりぶつけられてしまったのです。
停車した車の中から、対向車がぶつかってくる様子を見るのは本当に恐怖でした!
ミラーが割れて根元から折れた
対向車は私の車スレスレをシャーッと通り、ミラー同士がぶつかりました。
私の車のミラーがガシャンと割れ、根元から折れて破片が私の車の窓に当たりました。
私はすでに停車していたので、対向車が通り過ぎるのをじっと見ていました。
対向車はすぐに停車はせず、しばらく走っていたのです。
このまま、走り去ってしまうのかも!そう思うほどでした。
決して謝らない対向車の運転手

しばらくして対向車が停まったので、私は車の外に出ました。
正直、恐怖で身体がすぐには動かない状態でした。
左足も痛かったし・・・。
対向車もミラーが割れたようでした。
対向車を運転していたのは、70代と思われる女性。
まるで私が悪いかのように睨まれたような感じがして「え!?」と思いましたよ。
自分は悪くないと思っている対向車の運転手
対向車の運転手は私に謝りもせずに(謝らないというのが鉄則なのでしょうか?)「なんでこんなことになったの!?」と聞いてくる始末。
まるで私がぶつかってきたかのような態度に、ものすごい違和感とモヤモヤを感じたのを今でもはっきりと覚えています。
対向車の運転手は一人で車を運転していたようでした。
携帯電話を家に忘れてきたというので、警察への電話、女性の家族への連絡、全て私のスマホで行うことになりました。
警察が来るまで10分ほどでしたでしょうか。
その間、名乗りあってお互いの素性を確かめたりしたところ、同じ町に住んでいることが判明。
どうやら相手の女性は、私の家族を知っているようでした。女性の息子と、私の妹とが同級生だったらしいのです。
私は、相手の女性についても、その家族についても全く知りませんでした。
話をしている最中も、私に謝るそぶりは全くありませんでした。
もう少し毅然とした態度をとるべきだった
私は、女性も動揺しているだろうし、ご年配なのでお気の毒と思ってしまい、攻めるような言葉は一切言いませんでした。
過去に自分も、前の車にゴツンと衝突したことがあり、その時の不安でたまらない気持ちを思い出し、何だかかわいそうだと同情してしまったのです。
もう少し毅然とした態度をとっておくべきだったと、後日後悔することになりましたよ。
ちゃんと、「私は危険を察知して左に寄せて停車したのに、そちらが中央を走ってぶつかってきた」とハッキリと相手に言うべきでした。
あいまいで優しい態度をとってしまったばかりに、相手の女性が「自分は悪くない」と思ってしまったようで、それが後に過失割合でもめる原因となったのです。
事故現場の写真をスマホで撮影したのは良かった!
警察が来る間、少し冷静さを取り戻した私は、事故現場の画像をスマホで撮影することにしました。
私の車のミラーが垂れ下がり、その破片がその下に散らばっているところを先ず取りました。
ぶつかった場所から私が移動していない事の証明になるかな、と思いました。
例えば、道路の真ん中でぶつかって、そのあと私が左に車を寄せたのならば、破片が道路の真ん中に散らばっていますよね。
そうではない事を、残しておかなければ、と考えたのです。
車を可能な限り左に寄せて停車しているところも撮影しました。
後で車を移動したら、路肩にタイヤがめり込んでいました。
それだけ、左に大きく寄せて停まったという証明です。
もちろんこれも、撮影しました。
これは後に、証拠として活躍しました。
事故現場の画像、あらゆる角度から撮っておくことをおススメします!
警察官が2名到着して調査がおこなわれた

しばらくして、近くの駐在さんと、この地域を管轄する交通事故の担当警察官さんが到着しました。
現場を見たあと、私と対向車の運転手とを個別に呼び、それぞれの言い分の聞き取りがありました。
しっかりと主張することが必要
ここで、私は自分のあいまいな言葉遣いと態度に、あとで悩まされることになってしまいます。
警察官さんから、何キロくらいで走っていたのか、どのくらいの距離で相手の車に気づいたのか、などを聞かれました。
私は当時の様子をお話し、自分では、ぶつかる前に車を左に可能な限り寄せて停車したことを言ったつもりだったのですが・・・
警察官さんには、ぶつかった後に、私が左に車を寄せて急停止した、と伝わっていたのです!
ぶつかる前に危険を察知し、速度を落として運転した事実も伝え忘れてしまいました。
違うな、とちょっとでも思ったら、しつこいくらい何度も訂正するべきなのですね・・・。
次からはしっかり冷静に主張するぞ!
でも、正直「次」なんて来てほしくないですよね・・・。
警察官の連絡先を無くさないように!
交通担当の警察官さんも、駐在さんも、威圧的な感じはなかったので安心できました。
怖い人だったり、話を聞いてくれない人だったらどうしよう、と、警察が到着するまでちょっと不安だったので、良かったです。
交通担当の警察官さんは、コピー用紙に印刷した名刺大の連絡先を下さいました。
ペラペラした紙なので、なくさないように注意しましたよ。
この紙は、後程大活躍します。
何度も、この警察官さんに連絡することになるのです。
まさかあんなに長引き、泥沼化するなんて、この時は想像もしていませんでした。
調査の結果、私に過失が無いことが明言された

調査のあと、交通担当の警察官さんが、私と対向車の運転手、駐在さんを呼び寄せ、4人で事故について確認する時間を設けてくださいました。
4人が輪になって、道路の上で話し合いです。
たまに通る車の運転手から「やってしまったのね・・」という同情の目が向けられてているのを、背中にビシビシ感じましたよ。
そこでは事故の経緯と、過失がどちらにあるかが報告されました。
私には過失は無く、対向車に事故の責任がある、と明言され、本当にホッとしたのを覚えています。
しかし!私はこの時、警察官さんに了解を得て、後々のために警察による見解を録画や録音しておけば良かった、と、何度も後悔しました。
それが可能なのかどうかわからないのですが・・・。
なぜ必要だと思ったかというと、時間がたつにつれ、対向車の運転手が自分の過失を認めなくなってしまったのです。
対向車の運転手の旦那さんにも説明がされていた
いつの間にか対向車の運転手の旦那さんと甥っ子さんが現場に到着していて、遠巻きに事故現場を見ていました。
対向車の運転手の旦那さんも警察官さんに色々質問していたようで、二人で結構話し込んでいたのを覚えています。
何が話されていたのか私には聞こえなかったのですが、後日警察官さんが言うには、旦那さんが聞いてきたので、事故の経緯を話したということでした。
「なぜ妻の方にに責任があるのか?」ということを質問されたので、事故の状況と、道幅と車の幅などを見て、「中央線が無い道路だとは言え、両車両がすれ違う幅は十分にあること、奥さんが中央と想定されるラインを越えてぶつかってきたことは明らかである」ことを説明したのだそうです。
なぜ私が、警察官さんと対向車の旦那さんとの会話を知っているかというと、後日、保険会社との交渉の時に、対向車の運転手さんが自分の過失を認めなくて過失割合の交渉が難航し、当時の状況を聞きに警察官さんに私が会いに行って聞いたからなのです。
対向車の運転手の甥っ子さんの車に乗って帰宅
事故処理が終わり、警察官によって私に過失が無いことが明言され、やっと少し安心できました。
保険会社から手配された代車が、4時間後くらいにならないと現場に来ないという事実に愕然としていたら、対向車の運転手の甥っ子さんが家まで送ってくれることになりました。
対向車もミラーが壊れているので、レッカー移動されたのです。
甥っ子さんの車に、対向車の運転手の女性と私が乗り込みました。
送ってもらう車内では、割となごやかに話しました。
ここでも私は、毅然とした態度が取れずに、「お互い様ですよね」などと寛大な態度を取っていたのです。
私のバカバカバカ!!!!
このようなあいまいな態度が、対向車の運転手に誤解されてしまったのかも知れません・・・。
身体の痛みについても、ハッキリと言いませんでした。
私はその時は、相手を気の毒に思い、少々身体の痛みがあっても人身事故にはせず、物損事故だけにしてあげよう、などと甘いことを考えていたのです。
しかし!!!私の優しい気持ち(?)は後程見事に裏切られることになるのです!
保険会社から過失割合が50:50と言われた!

事故の事は、保険会社に任せれば大丈夫。
何しろ、私に過失が無いと警察官さんから明言されたのだから。
そう安心して数日間すごしていたら、保険担当者より連絡がきて「対向車同士の接触なので過失は50:50になるでしょう」ですって!!!!
は!?????
私に何の過失が!?
私の保険担当者に、いくら事故の説明をしても、認識は変わりませんでした。
ぶつかる前に可能な限り左寄せして停車した、と言っても「お相手がお認めにならないので」の一点張り。
それから、保険会社を相手に長くて嫌な戦いが始まったのです。
ようやく過失が50:50から0:10になったときは涙がでました。
大変でしたよ・・・・。
その過程は、次に続きます!
まとめ・・事故にあった時、これだけは忘れないで!

今回は、事故にあった当日のお話をしました。
その嫌な経験から、車をぶつけられたときにやっておいた方が良いことをまとめますね。
- 事故の説明をするときは冷静に、毅然とした態度で、よく整理して述べること
- 事故現場の画像やビデオをできるだけ多く、細かくとっておくこと
- 違和感を感じたら、すぐに、何度でも訂正すること
- 警察の見解について、できたら録画や録音をしておくこと(可能ならば、ですが・・・)
- 身体の痛みは放置せず、ちゃんと病院にいくこと
最後の「身体の痛み」については、続きのブログで触れたいと思います。今後のブログは、「通院」「保険会社との交渉」「後遺症」「弁護士」「保険金」などについて書きたいと考えています!
苦しんでいる誰かの助けになれますように・・・・。