私は頭を複数の蜂に刺されたことがあります!
まるでマンガのような、黒い塊となった蜂の大群に襲われてしまったのです・・・
しかも日本ではなくタンザニアで(涙)
数日熱っぽかったし痛かったけど、行ける病院なんてなく放置するのみ。
幸いにもアナフィラキシーショックの症状は出ませんでした。
アフリカで蜂に刺されるなんて・・・ちょっと怖いですよね。
今となっては笑い話の、まるでマンガのような「アフリカで蜂に刺されたお話」を聞いて下さい!
そして、正しい応急処置と、もう二度と蜂に刺されないための対処法について学びたいと思います。
東アフリカに位置するタンザニアのジャカランダが咲く高地に1年間滞在し、自宅兼事務所で仕事をしていた時のお話です。
昼下がり、仕事が一段落してコーヒー(もちろんキリマンジャロ)を飲んでいたら、外で「ぎゃああああああ!!!」と叫び声が聞こえました。
何事!?とビックリしてガラス戸越しに庭を見ると・・・・・
門番のタンザニア人男性が、蜂の大群に追いかけられていたのです。
その光景は、まるでトムとジェリーに出てくるような感じ。
蜂の大群が黒い塊になって、逃げまわる男性を追いかけていたのです。
うわぁ、アフリカってやっぱすごいなぁ、ポカンとしていたら・・・
蜂に追われていた門番さんが事務所のガラス戸を叩き、助けてくれ!と懇願してきました!
その時、事務所には私ひとり。
事務所は狭く、デスクが2台置けるだけ。小さく閉ざされています。
躊躇しましたが、門番さんは「ヘルプ!ヘルプ!」とガラス戸を叩き続け必死に助けを求めてきました。
怖かったけど・・・勇気を出してドアを開けたのでした・・・
ガラス戸を開けると、門番と一緒に蜂の大群が半分以上入ってきたぁぁぁ!!
慌ててドアを閉めましたが、すでに多数の蜂が侵入し、部屋の中で唸り声をあげています。
蜂から逃げようと、叫びながら狭い事務所の中を走り回る門番さん。
しかし彼は蜂から逃げることができず、とうとう顔や頭、首や腕を刺されはじめました・・・
あまりの事態に怖くて動けない私。
蜂の唸り声はますます大きくなり、次の瞬間、蜂はもう一つ群れを作り私に襲い掛かってきました!
やばい!と思って机の下に隠れる私。
蜂は机の下まで追ってきて、私の髪の毛の中に何匹ももぐり込んできたのです!!!
何匹もの蜂が、ウンウン唸りながら私の髪の毛の中を動き回り、頭皮をブチブチ刺しています。
そのたびに、ビリリと電気が走るような痛みに襲われるんですよ!!!地獄ですよ!
私は素手で頭にとまった蜂を振り払おうとしますが、振り払うことなんかできません・・・・
蜂さされ地獄。
私はタンザニアで突然、蜂さされ地獄に陥ってしまったのです。
マジで死ぬと思いました・・・
いったいどのくらい時間が経ったでしょうか。
机の下で蜂からやられ放題だった私ですが、気が付けば蜂の羽音がしなくなっていました。
うずくまっていた私の足元には多数の蜂の死骸が転がっていたのを覚えています。
机の下から這い出した私は、蜂に刺されて頭と顔と首が腫れている門番さんと目が合いました。
お互い、笑顔なんてありません。もう、クタクタ・・・・。
蜂に刺されまくった痛みと不快感で、二人の顔が歪んでいました。
聞けば、門の近くにある木にハチの巣があって、それを落とそうとつついていたら蜂の大群に襲われたのだとか。
ハチの巣、つつかないでよ・・・・・
足元に転がっている蜂を見ると、小さくて丸っこいので、たぶんミツバチだと思いました。
ミツバチって、刺した後に死んじゃう確率が高いらしいですよね。
刺した針を抜こうとして、体がちぎれたりするとか何とか、聞いた事があります。
蜂の知識なんてないし、アフリカにはどんな蜂がいるのか知らないし・・・自分の中で、とりあえずミツバチっていうことにしておきました。
私と門番さんは、とりあえず蜂に刺された患部を水で洗い流し、氷で冷やすことにしました。
患部は熱く、ジンジン痺れています。
冷やすことで、少しはましな感じになりますが、すごくいやーな感じが消えませんでした。
何かあるかも、と日本から持ってきた2本の抗ヒスタミン軟膏、門番さんに1本にあげました。
他人に薬をあげるなんてありえない事ですが、病院へのアクセスが限られているタンザニアの田舎町のことなので、大目に見てください<(_ _)>
そもそもこの薬、母に処方されたものだったんですけどね(汗)母の虫刺されはもう治ったので、余っていた薬をもらったんですよ。
自分に処方された薬でもないのに持って来るなんて非常識ですけど・・・でも持ってきて正解でした!
ちなみに数日後、出勤してきた門番さんは笑顔で「もう治ったよ!」と言っていて、安心したものです。
私も、患部を冷やして薬を塗り、安静に過ごしていました。
頭部には、蜂に刺されて腫れた箇所がいくつもあって、ズキズキと頭痛もします。
右手の甲も腫れていました。
幸いにもアナフィラキシーショックは起きませんでしたが、患部の痛みは1カ月近く続いたと記憶しています。

蜂に刺されたら、どう対処するのが正しいのでしょうか。
大阪府医師会のHPに情報がありましたよ。見てみましょう。
ハチに刺されたらどうしたらいいの?
次のような手順で処置をし、安静にします。20分ほど様子を見て、異常がないようなら、ひとまず安心です。様子がおかしいと思ったら、直ちに医療機関を受診するようにしましょう。
①刺された傷口を流水で良く洗い流す。ハチの針が残っている場合は、そっと抜く。
②傷口から毒をしぼり出す。口で吸った場合、独は必ず吐き出しましょう。
③抗ヒスタミン軟膏などを塗り、冷やす。
④息苦しさや口の乾き、冷や汗、めまい、血圧低下、しびれ、嘔吐、じんましんなどのショック症状が現れた場合は、一刻も早く救急病院で石の診察を受ける。
一般社団法人大阪府医師会 げんき情報 ハチに刺されたら
アナフィラキシーショックは、蜂に刺されて20分以内に出てくるようですね!
まずは洗って、抗ヒスタミン軟膏を縫って冷やす・・・
偶然にも私が行った応急処置は間違っていませんでしたね!!!!
よかったぁぁぁ・・・・
ハチって、1回目よりは2回目に刺された時の方が、アナフィラキシーショックが起きやすいらしいですよ。
1回目だけど、多数の蜂から刺された私の場合は、どうなんでしょうか・・・。
魚沼市のHPに、多数の蜂に刺された場合の話が載っていましたよ。
ハチ刺傷による刺咬症には、ハチ毒素による直接作用と、アレルギー反応の2種類があります。
多数のハチに同時に刺された場合は、ハチ毒素の直接作用による急性中毒症状を生じますが、ハチ刺傷による死亡の多くはアナフィラキシーショックを含むアレルギー反応が原因です。
魚沼市HP ハチ刺されにご注意ください
おおお、私のあの不快で長引く患部の痛みや頭痛、気持ち悪さなどは、もしかしたら急性中毒症状だった、ってこと!?
とにかく、もう蜂に刺されないように注意しなければ!!
そうそう、モデルナワクチンを接種した時の副反応がひどかったんですけど、もしかして蜂に刺されたことが関連してる、なんてことは無いよね??なんて、ちょっと心配になってしまいました。
蜂に刺されないために、どうしたら良いでしょうか。
ググって調べていたところ、すごくわかりやすいHPを見つけました。
埼玉県の鳩山町HPの「蜂にさされないようにするには」には、8項目の対処法が掲載してありますよ!
その中に
「野外活動中にスズメバチ類の巣と突発的に遭遇し、見張りの蜂に威嚇や攻撃を受けた場合、大声で騒いだり、腕で追い払う事はしない(蜂は左右や急激な動きに敏感なため)。」
というのがありました。
私、大声で騒ぎ、腕で追い払っていました~~~
でも、ハチに襲われているのに、騒がず動かず、なんてことできるんでしょうか・・・。
他にも、ハチの巣の近くでは強い香りのヘアスプレーや香水をつけない、とか、白い服を着たほうが良い、とか、巣の近くで熟した果実や甘いジュースを飲まない、とか、え、そうなの!ってビックリするような対処法もありましたよ。
蜂って、臭いに敏感なのねぇ。
いかがでしたでしょうか。
アフリカで蜂の大群に襲われ、病院に行かずに(っていうか行けずに)放置するしかなかったけど、何とか無事にやり過ごすことができた私の体験でした。
幸いアナフィラキシーショックは無かったものの、2回目に刺されると死に至るかも知れないということを知りました。
もう二度と蜂に刺されないように、ハチの巣に刺激を与えたり、強い香水をつけたリしないこと。
黒い服よりは白い服の方が刺されにくいこと。
これらのことに注意して、二度と蜂に刺されないように生きていきたいと思います。
万が一蜂に刺されたら、先ずは流水で患部を良く洗い、針が刺さっていたら抜くこと、そして早急に病院に行くことも大事ですね。
私はハチミツが大好き。
ハチミツを作ってくれる蜂さんたちと、上手に共存していきたいと思います!